法定後見制度の種類
法定後見制度とは、認知症などの精神上の障害によって事理弁識能力を欠いている者・不十分である者を対象に、家庭裁判所への申立て・審判によって、その人の権利を法律的に保護する制度です。法定後見制度は3種類あり、本人の事理弁識能力に応じた制度が用意されています。ただし、申立できるのは、本人やその配偶者、四親等内の親族、未成年後見人、市町村長、検察官に限られます。
・成年後見
本人の事理弁識能力が常に欠いている場合、その者は単独で法律行為ができません。そこで、後見人という保護者が家庭裁判所により選任され、本人の法的権利を保護します。
後見人は、被後見人の法律行為を包括的に代理する代理権を有します。また、被後見人が行った法律行為における取消権も有します。ただし、光熱費の支払いや日用品の購入など日常の生活に関する法律行為は、取り消しできません。
・保佐
本人の事理弁識能力が著しく不十分である場合、保佐人が家庭裁判所から選任されます。成年後見制度との違いは、簡単な法律行為であれば本人に行わせ、法定をされた重要な法律行為については保佐人の同意権・取消権によって制限される点にあります。
保佐人の同意権・取消権の対象となる本人の法律行為には、元本の領収・利用、借財・保証、不動産その他の重要な財産に関する権利の得喪を目的とする行為、訴訟行為、贈与、和解、仲裁合意、贈与の申し込みの拒絶、遺贈の放棄、負担付贈与の承諾、負担付遺贈の承認、新築・改築・増築・大修繕、建物3年・土地5年・動産6カ月・山林10年を超える期間の賃貸借があります。ただし、これらの行為に該当しても、日常の生活に関する法律行為であれば保佐人の同意は不要です。
また、これら以外の行為においても、家庭裁判所の審判により保佐人の同意権・取消権の対象となる行為を定めることや、一定の法律行為における保佐人の代理権を認めることもできます。
・補助
本人の事理弁識能力が不十分である場合、補助人が家庭裁判所から選任されます。上記2つの制度との違いは、後見開始によって補助人が当然に本人の法律行為における同意権や取消権、代理権を有するのではなく、家庭裁判所の審判によって補助人の権限が及ぶ範囲を設定し、なるべく本人の法律行為を制限しないで保護をはかる点にあります。
審判によって同意権・取消権が認められる法律行為は、上記に列挙された保佐人の同意権・取消権の対象となる本人の法律行為のうちの一部に限られます。また、一定の行為において審判によって保佐人の代理権を認めることもできます。
成年後見、相続などに関するご相談は、雨宮眞也法律事務所にお任せください。中央区、日本橋などの東京都内、千葉県、埼玉県、神奈川県など全国対応しております。
02
当事務所が提供する基礎知識
-
相続開始後すぐに行う...
相続が開始されると様々な手続きの期限があっという間に差し迫ってきます。以下に相続開始後すぐに行うべき代表的な手続きを紹介します。 ■届出についてまず、相続開始から7日以内に「死亡届」を提出する必要があります。火 […]
-
遺言書と遺留分だと優...
「遺言」とは、一般的には、人が死後のために残す言葉の意味で用いられており、「ゆいごん」と読まれることもあります。しかし、法律上は「いごん」と読み、「自己の死亡とともに身分上あるいは財産上の法的効果を発生させる目的で一定の […]
-
遺留分侵害額請求権(...
遺留分侵害額請求権とは、被相続人が贈与や遺贈などを行ったために、遺留分に満たない取り分しか得られない場合に、遺留分侵害額相当の金銭の支払いを求めることができる請求権のことをいいます(民法1046条)。相続法が改正されその […]
-
配偶者なしの方の相続...
通常、被相続人に配偶者がいれば、原則としてその配偶者は法定相続人になります。また、配偶者以外の法定相続人は、相続順位によって決まります。例えば、子がいれば、配偶者と子が法定相続人になります。もっとも、配偶者がいない場合に […]
-
多額の借金を残したま...
相続は、被相続人の死亡と同時に開始されますが、その相続財産にはプラス財産もあればマイナス財産もあります。法律は、相続を受けるか受けないかは相続人の自由であるとして、相続人は相続を受ける場合は「承認」、受けない場合は「相続 […]
-
相続人の中に認知症の...
相続人の中に認知症の方がおり、相続手続きの進め方に悩んだことはありませんか。また、将来的にご両親が認知症になった時のことを考え、相続はどうなるんだろうと急に不安になる方もいるかと思います。今回は、相続人の中に認知症の方が […]
03
よく検索されるキーワード
-
エリアに関するキーワード
- 成年後見 相談 弁護士 東京都
- 成年後見 相談 弁護士 全国対応
- 相続 相談 弁護士 埼玉県
- 後見人 相談 弁護士 千葉県
- 後見人 相談 弁護士 中央区
- 相続 相談 弁護士 神奈川県
- 成年後見 相談 弁護士 中央区
- 相続 相談 弁護士 東京都
- 後見人 相談 弁護士 東京都
- 後見人 相談 弁護士 日本橋
- 成年後見 相談 弁護士 神奈川県
- 後見人 相談 弁護士 全国対応
- 相続 相談 弁護士 千葉県
- 成年後見 相談 弁護士 都内
- 相続 相談 弁護士 日本橋
- 後見人 相談 弁護士 都内
- 後見人 相談 弁護士 埼玉県
- 成年後見 相談 弁護士 埼玉県
- 成年後見 相談 弁護士 千葉県
- 相続 相談 弁護士 中央区
04
弁護士紹介
スムーズな相続問題の解決をサポートいたします。
相続問題を注力分野とし、少しでも皆様のお役に立つことを目標に、日々の業務に取り組んでいます。
相続についての疑問、お悩み、なんでも結構です。ぜひ一度ご相談ください。
-
- 弁護士
- 大村 隆平(おおむら りゅうへい)
-
- 所属
-
- 東京弁護士会
-
- 経歴
-
1981年(昭和56年)12月 横浜生まれ
聖光学院高等学校卒業(過去5回ほど「先生の高校、毎年甲子園に出てますよね?」と言われたことがあるのですが、そちらは福島県にある全く同じ名前の別の学校でして、私の母校は横浜の聖光学院になります)
上智大学、一橋大学法科大学院卒業
ロウタス法律事務所に2011年(平成23年)12月から2019年(平成31)年4月まで所属
2019年(令和元年)5月に雨宮眞也法律事務所に移籍
「ケース別相続紛争事案処理の実務」新日本法規出版 共著
前事務所において、所属弁護士全員で分担して作成した本ですが、現在も最も参考にしている本です。
05
事務所概要
私が所属しております雨宮眞也法律事務所は、日本橋兜町の東京証券取引所の目の前にございます。
1948年設⽴の歴史と伝統のある法律事務所です。
事務所が入っているビル(日証館)は、最近何かと話題の渋沢栄一の私邸跡に建てられた築80年以上の建物で、非常に重厚感がある格式高い建物です。私も初めて来たときには、「なんて綺麗なビルだ」と感激しました。それだけ素敵なビルですので、映画やドラマのロケにも使われています。
また、日証館は、日本橋の三越と高島屋の中間くらいの場所にありますので、お買い物やお食事にも便利な場所です。箱根駅伝のコースも目の前ですし、少し足を延ばせば銀座や丸の内にもアクセスできます。
事務所名 | 雨宮眞也法律事務所 |
---|---|
所属 | 東京弁護士会 |
弁護士 | 大村 隆平(おおむら りゅうへい) |
所在地 | 〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町1-10 日証館305号 |
電話番号 | 03-3666-1838 |
対応時間 | 平日 9:00~18:00(事前予約で時間外対応可能) |
定休日 | 土・日・祝(事前予約で休日対応可能) |
提携事務所 |
税理士法人チェスター 司法書士法人チェスター |